あなたに恋をする〜happiness〜
「あ、ごめんね!………え?」

何………これ………。
教科書はビリビリに破られていたりノートには落書きがあった。
そして筆箱にはシャープペンなどいろんな文房具が入っているはずなのに………。
やけに軽くて。
その他にもいろんなのがあった。

「羽山君、これって………」

「スースースー」

寝てるの?
ねえもしかしてそのほっぺたの傷って………。

「いじめられてるの?」

「小鳥遊君………」

寝言………。
でもなんで創ちゃん?
さっきあんなことされてたのに………。
やっぱり優しいんだね。

ーソッ

触れようと思った。
羽山君に。

「お待たせ!」

ビクッ

「あ、早かったね創ちゃん!」

手を速攻で引っ込めた。
ビックリした………。

「あれ、羽山寝てんの?」

「う、………うん」

なんか疲れてるみたいなんだよね………。
毎日ちゃんと寝てるのかな?

「あ、雨止んだね!」

外を見ると晴れていた。
通り雨だったのかな?

「ーくっしゅん!」

「大丈夫か、恋………?」

「ずびっ………なんとかね………」

私は鼻を押さえた。
なんだかむずむずする………。
そう言えば………。

「ねえ、創ちゃん」

「ん?」

「羽山君って………いじめとかされてるの?」
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