あなたに恋をする〜happiness〜
まあ………ウィッグを外せばそうなんだけどね。


「じゃあね創ちゃん!」

「どっか行くのか?」

「うん!部活頑張って!!」

「おー」

サッカー部や全部活動はもう少ししたら大会が迫っている。
そのため毎日部活があるんだ。
演劇部は夏の公演が夏休みの8月の上旬にある。
そしてそれとは別にもうひとつあるんだ。
私が入部した時に言っていた公演だ。
それは7月の夏休み入って三日目にある。
だから夏休みも学校に来てやるんだ。
7月の公演が終わったらすぐに配役を決め手練習。
覚えたりするのを頑張らないと!
そう思っていたらいつの間にか羽山君の家の前に立っていた。

「………」

どうしよう………。
なんかすっごい緊張してきたんだけど。
インターホン押さないと。

「よしっ!」

ーピンポーン

よし、押せた!!
………あれ、出てこない?

「羽山君………いる?私だよー!花宮だよー!!」

私は羽山君の声が聞こえないことに不安と疑問を感じた。
………寝てるのかな?
お母さんとかはいないのかな?

「羽山君………」

一応、確認のためにドアに手をかけた。
すると………。

ーガチャ

「え、嘘………っ」
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