あなたに恋をする〜happiness〜
「羽山君、また明日ね。学校………来てくれるの………待ってるから」

そう告げると私は羽山君の家から出た。
そして私の家へと帰った。


「ただいまー」

「お帰り、恋」

「お父さん、今日は早いね?」

「あぁ………、今日は早く終わったんだよ」

「そうなんだ」

私のお父さんはサラリーマン。
普通のね。
残業とかが多くて帰ってくるのはいつも九時過ぎなんだ。
だけど今日は6時には帰ってきていた。
残業とかがないだけでそんなに変わるんだ………。
お父さんがどんなに帰るのが遅くても私は絶対に先にご飯を食べない。
お父さんと一緒に食べたいから。
たまに創ちゃんの家でごちそうになるけどね。
だけどだいたいはお父さんと一緒なんだ。
一人より二人の包含美味しいし。

「なんか食べたいのある?」

私がそう聞くとお父さんはパアッと輝き出した。

「何か作ってくれるのか?お父さんのリクエストでっ!!」

「うん、たまにはいいかなって」

お父さんがこんなに早く帰ってくることなんてめったにないからね。
私はいつも料理とか家のことをやってるんだ。
だから家事全般はできる。
お母さんが亡くなってからもうやっていることだからなれた。
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