あなたに恋をする〜happiness〜
第1章 出会い

転校生


高一の夏。
今日から新しい学校。

「行ってきます、お母さん」

私はドアを開けて一歩を踏み出した。
そして、玄関の前に誰かがいた。
まぶしい………。

「おはよ、恋」

私に気がついたその人は爽やかな笑顔で私にいった。
その声を聞いてわかった。

「創ちゃん、おはよー!」

玄関の前に立っていたそのひとは。
私の幼なじみの小鳥遊創ちゃん。
今日から創ちゃんと同じ学校になるんだ。
転校初日。
すっごく緊張する!!

「お待たせ!」

「本当だよ。遅すぎ………」

なんてうんざり顔で言う創ちゃんに私は反抗。

「別に待っててなんていってないけど!」

「はいはい、俺が勝手に待っていました。どうもすみません」

すっごい棒読みで言う創ちゃんに私はカッチーン。
何か言おうと思ったんだけど時間がないため保留。

「早くいこ!」

私は創ちゃんに言い終わると同時に走った。
このままじゃ転校初日から遅刻になるよー!!


ーキーンコーン

「転校生を紹介するから静かに」

担任の先生の合図で入るんだよね?
確か合図は「どうぞ」だったかな?
間違ってないはず!

「どうぞ」

よし、今だ!!






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