あなたに恋をする〜happiness〜
日にちがわかったとしてもやる場所がわからないと………。
すっかり忘れてたな。

「よかったら羽山君も一緒に行かない?一人じゃちょっと………不安っていうかなんというか………」

誰かが一緒にいてくれた方が落ち着くんだよね。
特に創ちゃんや羽山君とか。

「一緒に………ですか?」

「うん!無理にとは言わないけど………」

結局私は羽山君を困らせてるんだ。
バカだな………。

「ごめん、やっぱりいいや!迷惑かけてごめんね!!」

私は立ち去ろうと思った。
だけど羽山君が私の腕をつかんだ。

「え………?」

「迷惑かけるかもしれませんが………一緒に行きたいです!」

「っ!!」

「………いい、でしょうか?」

羽山君と目があった。
だけどすぐに下を向いてしまう。
それに初めて思った。
男の子ってこんなに力強かったっけ?
羽山君は………か弱いって勝手に思ってたんだ。

「うん、もちろん!」

羽山君はカッコいいよ。
弱くなんかない。
素敵な人だ………。


「明日から夏休みだがはめをはずさないように」

校長先生の話は………とっても長い。
寝てる人もいるし。
あ。羽山君だ………。
ちゃんと話聞いてるんだ。
偉いな。

< 21 / 87 >

この作品をシェア

pagetop