あなたに恋をする〜happiness〜
私も羽山君を見習わなきゃ!
そう思った瞬間だった。
また………あの痛みが私を襲った。

ーズキッ

「っ!!」

ズキンズキンッ

痛い………っ。
頭が………スッゴク痛くて苦しい!
また………何かが私の頭の中を暴れてる。
これは何?

『恋………』

「っ!?」

今………お母さんの声が………聞こえた、気がした。
ううん。
流れた。
私の頭の中で………。

ーズキンズキン

「………っ!!」

それでも頭痛はおさまらない。
何で………?

『………恋、お母さんね』

そのあとがわからない。
聞けない。
たぶん………私の名前を呼ぶ前の話も。

『私はアイドル………happinessをやめます。今までありがと、皆………』

これは………いつの記憶?
私にはない。
なんでやめたんだっけ?
何にも………覚えてない。
どうして………?

「………恋?」

「はっはっ………はっ………」

苦しい………。
痛みがおさまらない。
我慢しなきゃ。
皆にバレないようにしなきゃ。
もし私がhappinessの元センターだってわかったら大変だから。
創ちゃんも………きっと心配してしまう。
だから………我慢しなきゃ。
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