あなたに恋をする〜happiness〜
でも………なんだか。

「恋っ!!」

眠りたい………。

ードサッ

「………羽山」

「花宮さん、無事でよかったですね」

「………。保健室運ぶから恋をよこせ」

「僕が連れていきますよ?」

「いいから!」

「………わかりました」

ふわふわしていて温かい。
まるで………お母さんに抱き締められてるみたい。
………お母さん、離さないで。


「………」

「恋、目を覚ましたのか!?」

私の手を力強く握っていてくれた創ちゃんが私の顔を除きこんできた。
そして泣きそうだった。

「創ちゃ………」

私………倒れたんだ。
耐えられなかったんだ。

「よかった………無事で………っ」

「ごめんね、心配かけて………」

ねえ、創ちゃん。
あの夢の中の温もりは………あなただったのかな?
最初だけ………ふわふわして温かくて………幸せだった。

「恋っ………」

ウィッグが………。
寝ていたから随分ずれちゃった。
創ちゃんだけだからなおしてもいいかな?

ーパチン

ウィッグを外して髪を整える。
私の髪を見て創ちゃんが言った。

「久しぶりに見たな………恋の本当の姿」

「まあね。創ちゃんに会うときって外だもんね」

「」
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