あなたに恋をする〜happiness〜
「おはよう!羽山君のお洋服素敵だね!昨日とはなんだか違うね」

「お………おはよう、ございます!昨日は花宮さんがいるとは思わなかったので。今日は母さんが」

そこまで聞いて私は理解した。
なるほどね。
昨日は自分が普段着ている服だったけど今日は私と出かけると知っていたから………選んだんだ。
でも羽山君のお母さん………センスあるよな。

「花宮さんの服も可愛いですね。昨日も思いましたが………」

「!………ありがと!」

羽山君はデニムで白のシャツに黒のパーカー。
そして意外といいからだつき。
デニムだから体のラインがわかる。
そして夏だから半袖。
筋肉がしっかりとついている。
私はというと………。
上が白のブラウスで黒のカーディガンに青のスカートに黒のタイツ。
そしてベレー帽というコーデ。
明らかに暑苦しい。
でも私は日焼けをしたくない。
だからこのコーデでいいんだ。

「そう言えば………夏祭りって何やるんですか?」

「………夏祭り?」

「はい。知りませんか、夏祭り?毎年8月の中旬にやってるんでが………行ったことがなくて」

「私も転校してきたばかりだからわからないな。でも創ちゃんが言うには毎年、ゲストが出てくるみたい!俳優とか!」
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