あなたに恋をする〜happiness〜
「もう少しでやると思うよ!司会の人も言ってるし………」

私は必死で話題を変えた。
それで司会の人がゲストの人たちを呼んだ。
私の胸はドキドキしていたのに………出てきた人たちを見て目を見開いた。

「なん………で」

「今回のゲストは………〝happiness〟の皆さんです!」

そう言った司会の言葉を私はただ………ただ………信じたくなかった。
だって………なんで………?
なんでhappinessが………。

「あれ、花宮さん………happinessって花宮さんが元………」

「こんばんは、happinessです!新しくセンターになったユンユンでーす!レンレンがいなくなった分まで頑張ります!」

ードクン

やめて………。
嫌だ………。
ここにいたくない。
私は………。

『happinessを辞めます』

もう………〝あの日〟みたいにいられないんだから。
だから………やめて。
私はあそこに………戻りたくなる。

『レンレン、頑張ろうね!』

ーズキンッ

「花宮さ………」

「っ………!」

しっかりしないと………、羽山君に迷惑かけちゃう。
そんなこと………絶対にさせない。

「花宮さん、移動しますか?」
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