あなたに恋をする〜happiness〜
「………ううん、いい。最後まで………見ないと。人も多いし………出るのも大変だと思う」
「いえ、行きましょう!さあ、早く!」
羽山君は私を引っ張った。
そして誰かとぶつかったと同時に私のウィッグがとれるのがわかった。
気づいた時には遅かった。
「………あれってhappinessのセンターの〝レンレン〟じゃね?」
「本当だ!でもなんでこんなところに?」
ードクン
バレた。
どうしよう………見つかった。
「レンレンってアイドル辞めたんだろ?なんで辞めたんだっけ?」
「花宮さ………!」
どうしよう……!
足が………動かない。
震えて………すくんで。
怖くて。
「レンレン………?」
ステージの上から私を呼ぶ声がした。
〝レンレン〟
それは私がアイドル時代に使っていたもの。
私が恋という名前だったから〝レンレン〟にしたんだ。
懐かしいな。
「レンレン………どうしてここに………?」
もう………逃げられないんだ。
私はこの場所から。
「久しぶり………皆………」
私は振りかえって刹那げにわらった。
もう………アイドルのスイッチは入っていた。
まだできるんだよ。
アイドル。
続けたかったんだよ、アイドルという仕事を。
「いえ、行きましょう!さあ、早く!」
羽山君は私を引っ張った。
そして誰かとぶつかったと同時に私のウィッグがとれるのがわかった。
気づいた時には遅かった。
「………あれってhappinessのセンターの〝レンレン〟じゃね?」
「本当だ!でもなんでこんなところに?」
ードクン
バレた。
どうしよう………見つかった。
「レンレンってアイドル辞めたんだろ?なんで辞めたんだっけ?」
「花宮さ………!」
どうしよう……!
足が………動かない。
震えて………すくんで。
怖くて。
「レンレン………?」
ステージの上から私を呼ぶ声がした。
〝レンレン〟
それは私がアイドル時代に使っていたもの。
私が恋という名前だったから〝レンレン〟にしたんだ。
懐かしいな。
「レンレン………どうしてここに………?」
もう………逃げられないんだ。
私はこの場所から。
「久しぶり………皆………」
私は振りかえって刹那げにわらった。
もう………アイドルのスイッチは入っていた。
まだできるんだよ。
アイドル。
続けたかったんだよ、アイドルという仕事を。