あなたに恋をする〜happiness〜
私は自分を恨んだ。
お母さんを………殺してしまった。
私は………生きてていいの?
もうお母さんの笑顔も見れないのに。

『恋!大丈夫?』

あのときの私を救ってくれたのは幼なじみの創ちゃんだった。
思えば創ちゃんがずっと私のそばにいてくれた。
あのときからずっと………。
創ちゃんだけは私の味方でいてくれた。
私から離れなかった。

『アイドル続けてもいいのかな?』

ふいにそんなことを思った。
お母さんを殺してしまった。
そんな私がアイドルだなんてダメだよね?
お母さんを………笑顔にさせることなんてできなかった。
〝happiness〟
幸せになってほしかった。
だからつけたんだ。
なのに………私は大切な人の笑顔を奪ったんだ。
もう………見られない。
大好きで大切な………お母さん。
このせかいにたった一人しかいない私のお母さんの笑顔を奪ったんだ。

『はは、バカだな………私』

私は………涙が止まらなかった。
胸がズキズキ言ってる。こんなに辛かったこと今まであったかな?と思うくらいだった。
そんな私を創ちゃんは抱き締めて『大丈夫だよ』って言ってくれる。
私はそんな創ちゃんにいつまでも甘えてしまっていた。
優しくて頼りになる彼に。
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