あなたに恋をする〜happiness〜
どうかしたのかな?
心配だな………。


「創ちゃん!」

授業が終わると私はすぐに創ちゃんのところに行った。
創ちゃんは大丈夫そうだった。
だってすっごい笑ってるんだもん。
私に気づかないで。

「お、恋!どうかしたのかな?」

私の存在に気がついた創ちゃんは私に声をかけた。
もう大丈夫だからいいかな。

「ううん、大丈夫!またね!」

私は走って自分の席に戻った。
それて気がついたんだ。
時間がまだあるから校内を見て回りたいなって。

「羽山君、今時間ある?」

私は隣の席の羽山君に案内をお願いしたいなって思って声をかけた。
羽山君は一瞬ビクッと震えてこちらをチラッと見たが目を合わなかった。

「あのね時間があるなら学校案内をしてほしいんだけど………いいかな?」

私は遠慮がちに言った。
無理に誘いたくないし。
だけど断られたら誰に案内してもらったらいいのかな?
創ちゃんはなんだか忙しそうだし。
まあ、友達と話してるだけだけどね。
羽山君はちゃっと考えてから言った。

「僕でよければ。………ですが、次の休み時間でもよろしいでしょうか?もう少しで時間ですので。それにこの学校広いですし………」
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