あなたに恋をする〜happiness〜
「うん、ありがとう!じゃあよろしくね!」

羽山君の敬語はとれてないけど、仲良くなれたかな?
仲良くなれたならいいな!
それにこの学校ってやっぱり広かったんだ。
校舎もきれいだし。
私立って言ってたかな?
だから案内するの大変なんだ………。
ごめん、羽山君。


「花宮さん、こっちが体育館へ繋がっています。それであっちがそれぞれの部室です」

「羽山君は何か部活に入ってるの?あとここって演劇部ってあるかな?」

一気に質問しすぎたかな?
質問しすぎたらごめん………。

「いえ、僕は帰宅部です。演劇部はありますよ」

「そうなんだ!」

私はホッとした。
全部答えてくれたこと。
そして演劇部があるということに。

「………花宮さん、演劇部に入るんですか?」

「うん!羽山君も一緒に入る?」

「いえ、僕は結構です」

「そっか」

羽山君ってなんで部活に入らないんだろう?
創ちゃんは確かサッカー部に入ってるんだよね。
運動が得意な創ちゃんは他の部活からも勧誘されたらしいけど結局、一番大好きなサッカーにしたんだ。

「羽山君、ありがと!学校案内してくれて!」

「………」

「羽山君かまいてくれてよかった!これからもよろしくね!」
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