あなたに恋をする〜happiness〜
キスするなら………羽山君がよかったな。
私は無意識に羽山君を想像しながら創ちゃんにキスをした。
そのあとのことは覚えていない。
とにかく朝、目が覚めたらそこには。
創ちゃんはいなかった。
帰ったんだということがわかった。

「………羽山君っ!」

私はそっと唇に触れた。
羽山君を思いながら創ちゃんとキスしてしまった。
幼なじみなのに………。
ううん、違うか。
彼氏………なんだっけ?

「あの日に戻りたい………」

戻りたかった。
あの………幸せだった夏祭りの日に。

「………戻りたいな」
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