あなたに恋をする〜happiness〜
「おーい、創ちゃん!どこー?」

私は声をだした。
そして創ちゃんを呼んだ。
なのに………出てこない。

「………創ちゃん」

私はその場に止まった。
そして震えが止まらなくなった。
一人になってしまった………。

ーズキンッ

「うっ!!」

またあの痛みだ………。
でもあれは………夏休み前にあったものなのに。
もうなくなったと思ったのに。

ーザアザア………

「雨………?」

空から雨が降ってきた。
………そう言えば、ニュースでやってたかも。
今日は天気が悪い。
雨が激しくなる。
そう言ってたかな?
なのに私………傘持ってきてない。

「たす………け、て」

私は頭の痛みとそして………雨によって熱が奪われていった。
そしてゆっくりと目を閉じればそこには………。

『花宮さん!』

大好きな羽山君が私の名前を呼んでいた。
羽山君………やっぱり私は………君の隣にいたいよ。

「羽山………く………ん」

私は大好きな人の名前を呼んだ。
来てくれるはずもない………あの人の名前を、無意識に呼んでいた。

「花宮さんっ!!」

「!!」

大好きな人の声がした。
私は閉じていた目を頑張って開けた。
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