あなたに恋をする〜happiness〜

羽山光正


「新入部員一年の花宮恋さんです。皆、なかよくするのよ!」

「はーい!」

「花宮恋です。よろしくお願いします!」

この私立・咲が丘高校に転校して二日目の放課後。
私は演劇部に入部しました。
皆、優しくていい人みたいだな!

「花宮さん、ちかいうちに公演があるんだけど………。花宮さんはまた次の機会でいいかな?もうメンバー決まってて………」

「公演ですか?うわ〜楽しみですね
!次の機会で大丈夫ですよ!」

「ありがと!」

今回の作品は何かな?
楽しみだな~!
演じられないのが悲しいけど………。
だけど入部できたからいっか!
助っ人として頑張ればいいかな!


「羽山君?今から帰るの?私もだよー!」

部活が終わり校門を通ろうとしたら羽山がいた。
だから声をかけてしまった。
あれ、でも羽山君って帰宅部なんじゃ?

「あ、花宮さん………。どうも、部活お疲れ様です」

「ありがと。って言ってもあんまりやらなかったんだ!羽山君………教室で勉強してたの?」

「え………?」

「部活やってないのに帰りが遅いから………。そうなのかなって思って」

「………」

あれ、黙った。
何かあったのかな?
………ほっぺたに傷がある?

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