口さけ女と陰陽師
狐妖の企みと赤い月夜
いじめは下等な妖怪であればあるほどされ、上等な妖怪の強い妖怪はリーダーになる。優しさや、外見は関係ない強さが全て。

そんな世界いたいと思うのは心が荒んだ妖怪だけだ。

狐妖「しかもあのもの陰陽師といっていたな。」

回りがざわめく、「あの陰陽師か?」、「妖怪の敵じゃないか。」と口々にいっている

狐妖「そろそろ人間の血肉が足りないと思っていたんだ。そなたあやつを我のとこにつれて参れ。」

くち子「!?」

?「お言葉ですが狐妖様、それは危険です。」
口を開いたのは座敷わらしだった。彼女もくち子と同じ意見だが、その強さはかなりのもので、下手したら狐妖と同じ強さかもしれない妖怪だ。

座敷わらし「いくら人間で一人とはいえ、あの陰陽師です。お忘れですか貴方の幼少期その綺麗な尻尾を一度とはいえ、一本にした人間は陰陽師でございます。」

狐妖「座敷わらしそなたの意見は確かに正しい。がしかし、もうわらわは子供でもなく、弱い妖怪でもない。あの辛い体験を乗り越え強くなり、尻尾もまた生え揃った。今のわらわならあの時の復習ができる。あのとき受けた傷の罪はおおきい…。だが人間はすぐ死んでしまう。もうあの陰陽師はいない。だがここに同じ陰陽師が現れた。これはもうわらわの血肉にしてくれていっているようなものではないかえ?」

座敷わらし「わかりました。なら止めませぬ。せめて誰かをお供に!」

狐妖「お供ならおるではないか。」

狐妖はくち子をみる

座敷わらし「狐妖様くちさけ女は今は、弱い妖怪です。つれていくにしても、赤い月夜まで待たれた方が…」

赤い月夜という単語を聞いて回りがざわめく
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