口さけ女と陰陽師
ゆらぐ心
飯島の心の声[陰陽師としてあいつを見てたはすがいつの間にか男としてみてるなんていえるかよ…。それに…]

飯島は自分がもし陰陽師であることをくち子にしられたらくち子はどんな反応をするのかが不安でたまらなかった。

今まであったやつは大抵すぐに襲ってきた。交渉をしたこともあった。人間と魔いや妖怪だとはいえ、誠のいうとおり合う合わないがきっとあるはずだから。でも今での奴は皆合わなかった。人間を生き物とも見てないやつらばかりだった。

今までの飯島ならいつも通りでもなんとも思わないだろう。だが、くち子を好きになってしまった飯島にとってもしそうなった時自分がどうするかそれがわからなかった。

飯島「…好きな奴を封じるなんて俺にはできねぇ。ならこのまま言わない方がいいに決まってる」

飯島はゆらぐ心を必死に押さえながらそう決心した。



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