音のない君への告白
男子は俺の名前に興味はないといったように、仲間と群れている。しかし、女子は違うようだ。「××ちゃんと一緒だ〜」とはしゃいでいる。何がそんなに楽しいんだか……。
「ええ〜!イケメンだしいいじゃん!目の保養は大事でしょ!!」
「やめなよ〜。一年生の時、ジッと見てた子が思い切り睨まれたんだから」
ヒソヒソと女子たちは話しているつもりだろうが、俺の耳には丸聞こえだ。女はいつもそうだ。相手に聞こえるように言う。まあ、俺にとってはどうでもいい。
俺はスマホを取り出し、ニュースを見ながら始業式が行われる体育館へと歩く。体育館には一番につくだろう。しかし、一人の方が気楽でいい。周りと合わせて生きていくなんて、しんどいだけだ。
画面に映し出されるニュースは、ブラジルでテロがあったことや、ハンガリーでデモが起きていること、関東地方で殺人事件が起きたこと、有名政治家が賄賂を受け取っていたことなど、暗いものばかり取り上げられている。誰もが喜ぶニュースなんて、取り上げられることはない。
「ええ〜!イケメンだしいいじゃん!目の保養は大事でしょ!!」
「やめなよ〜。一年生の時、ジッと見てた子が思い切り睨まれたんだから」
ヒソヒソと女子たちは話しているつもりだろうが、俺の耳には丸聞こえだ。女はいつもそうだ。相手に聞こえるように言う。まあ、俺にとってはどうでもいい。
俺はスマホを取り出し、ニュースを見ながら始業式が行われる体育館へと歩く。体育館には一番につくだろう。しかし、一人の方が気楽でいい。周りと合わせて生きていくなんて、しんどいだけだ。
画面に映し出されるニュースは、ブラジルでテロがあったことや、ハンガリーでデモが起きていること、関東地方で殺人事件が起きたこと、有名政治家が賄賂を受け取っていたことなど、暗いものばかり取り上げられている。誰もが喜ぶニュースなんて、取り上げられることはない。