恋を拗らせている。
正直、弥那以外からもらったプレゼントとかいらない。
…ほんとにいらない。

まじで誰かわからないやつからもらったやつとかあるし。なにごとこれ。



「つか…なんで俺の誕生日知ってんだよ」
「もしかして先輩、自分がモテること気づいてないタイプですか?」
「は?」
「ファンクラブ、出来てますからね?」
「…は?」



なんだそれ。初耳。



「ていうかこれ、弥那さん絶対見てますよ?」



…だからなんだっていうんだよ。
そりゃさ、勘違いはされたくないけど。
でも、弥那は俺のこと眼中にないわけだし、関係ない。



「別に、見たところでって感じだろ」
「何か、最近気づきましたけど、なかなかややこしい恋愛してますよね。2人とも素直になればいいのに」



分かったような口ぶりでそう呟くと、はぁとため息をついて笑った。
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