恋を拗らせている。
4.すれ違いのほどけ。
「では、まず…どうぞ」
俺の部屋の床に座ってずずずっと、包装された箱を押し出す弥那。
「…何?」
「えっと…遅れちゃったけど、お誕生日、おめでとうです」
弥那は俺を上目がちに見つめて、さらに箱を押し出す。
俺はそれを手に持つと、じーっと弥那を見つめる。
「…いいの?もらって」
「俊哉くんのために、選んだから。
もらってくれないと、やなの財布が空っぽになっただけになっちゃう…」
そんなひどいことはしないよね、と言葉の裏に隠されている気もするけど、弥那のことだしそんな思考は持ってないだろう。
ただの俺の深読みのしすぎだ。
…気を許してくれてるのか、一人称がやなに戻ってちょっと嬉しい。
「開けていい?」
「もちろん」
弥那は俺の反応を期待しているのか、少し前のめりに俺を見つめる。
開けづらい…けどそんなこと言えない…。
めっちゃ目キラキラさせてるし。…可愛い。
丁寧に包装紙を開けると、ブランド物の箱が。
俺の部屋の床に座ってずずずっと、包装された箱を押し出す弥那。
「…何?」
「えっと…遅れちゃったけど、お誕生日、おめでとうです」
弥那は俺を上目がちに見つめて、さらに箱を押し出す。
俺はそれを手に持つと、じーっと弥那を見つめる。
「…いいの?もらって」
「俊哉くんのために、選んだから。
もらってくれないと、やなの財布が空っぽになっただけになっちゃう…」
そんなひどいことはしないよね、と言葉の裏に隠されている気もするけど、弥那のことだしそんな思考は持ってないだろう。
ただの俺の深読みのしすぎだ。
…気を許してくれてるのか、一人称がやなに戻ってちょっと嬉しい。
「開けていい?」
「もちろん」
弥那は俺の反応を期待しているのか、少し前のめりに俺を見つめる。
開けづらい…けどそんなこと言えない…。
めっちゃ目キラキラさせてるし。…可愛い。
丁寧に包装紙を開けると、ブランド物の箱が。