恋を拗らせている。
「…あ、財布」
「うん…その、持ってるの古いみたいだったから、これを機に、どうかなって…」
「え、高かったよな?」
「うーん…夏休み、隠れてバイトしてたから、思ってたよりは大丈夫だった」
しれっと校則違反だった。
ファミレスの調理なら絶対バレないってお姉ちゃんに言われたから、とあっけらかんと答えた弥那。割と肝が座っている。
「これ、選んでくれたの?」
「えっと…男の子って、何欲しいかわかんなくて。そのみーりに…あ、瑞李に、いろいろ聞いて…最終セレクトは、やなです」
…出ました瑞李。
弥那も引け目を感じてるのか、俺の顔色を伺っている。
「…その、和久くんから聞いたんだけど…俊哉くん、みーりのこと、勘違いしてるみたいで、えっと。
従兄弟、なの。昔から仲良くて」
「うん…その、持ってるの古いみたいだったから、これを機に、どうかなって…」
「え、高かったよな?」
「うーん…夏休み、隠れてバイトしてたから、思ってたよりは大丈夫だった」
しれっと校則違反だった。
ファミレスの調理なら絶対バレないってお姉ちゃんに言われたから、とあっけらかんと答えた弥那。割と肝が座っている。
「これ、選んでくれたの?」
「えっと…男の子って、何欲しいかわかんなくて。そのみーりに…あ、瑞李に、いろいろ聞いて…最終セレクトは、やなです」
…出ました瑞李。
弥那も引け目を感じてるのか、俺の顔色を伺っている。
「…その、和久くんから聞いたんだけど…俊哉くん、みーりのこと、勘違いしてるみたいで、えっと。
従兄弟、なの。昔から仲良くて」