*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
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「ただいま」

先に帰宅した私は、お風呂の用意をして、明日のお弁当の下ごしらえをしていた。

「おかえりなさい」

リビングの扉があき真っ直ぐにキッチンに入ってきた蓮司は、背後から私を抱き締めて軽く頬にキスをした。

「ただいま明莉。
んーっ、消毒と充電!」

お腹に回された蓮司の手に自分の手を重ね

「消毒?」

と首を少し後ろに向けて蓮司の顔を見上げると

すぐに唇が重なって

「和希さん。
どーせ一日明莉にベタベタ触ってたんだろ?」

口を尖らせ拗ねていじける蓮司が可愛くて胸がきゅーっと締め付ける。

最近は、格好良い顔ばかりじゃなくて、甘えて拗ねて……

私だけに見せるいろんな蓮司に、私の胸は高鳴りっぱなしだ。
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