*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「この顔は喧嘩して明莉に殴られた訳ではありません。
これは明莉のお兄さんに明莉を泣かせて殴られました。
俺は…はじめて明莉とお互いに泣きわめくような大喧嘩をして、お兄さんにも派手に怒られ殴られて、明莉とも家族になれたと思うし、蓮見家の家族の一員にしてもらえたと思っています。
お兄さんに言われました。
『俺は普段は口を出さないが、ここぞって時には手が出るから俺の弟になるなら覚悟しておけ』って。
嬉しかった……俺、もう本当に明莉と別れろって言われると思ってたのに弟って言ってくれて……」
泣き出した蓮司の涙は止まらなくて……もう話すことが不可能なほど号泣してしまって。
新婦より新郎が大泣きする前代未聞の挙式だったと、担当のプランナーさんが肩を揺らしながら笑い、蓮司は…頬を染めてうつむいて
「しょうがないじゃないですか。
ほんとに、俺のなかでは今日までは地獄のカウントダウンだったんだから」
とぼそりと呟いた。
これは明莉のお兄さんに明莉を泣かせて殴られました。
俺は…はじめて明莉とお互いに泣きわめくような大喧嘩をして、お兄さんにも派手に怒られ殴られて、明莉とも家族になれたと思うし、蓮見家の家族の一員にしてもらえたと思っています。
お兄さんに言われました。
『俺は普段は口を出さないが、ここぞって時には手が出るから俺の弟になるなら覚悟しておけ』って。
嬉しかった……俺、もう本当に明莉と別れろって言われると思ってたのに弟って言ってくれて……」
泣き出した蓮司の涙は止まらなくて……もう話すことが不可能なほど号泣してしまって。
新婦より新郎が大泣きする前代未聞の挙式だったと、担当のプランナーさんが肩を揺らしながら笑い、蓮司は…頬を染めてうつむいて
「しょうがないじゃないですか。
ほんとに、俺のなかでは今日までは地獄のカウントダウンだったんだから」
とぼそりと呟いた。