*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
風呂から上がると、片瀬さんはソファーに横になりぐっすり寝入っていた。

「片瀬さん」

軽く肩を揺すると

「ん…なつ…」

寝ぼけた片瀬さんが口にしたのは彼女の名前だった。

「ったく、早く仲直りしてくださいよ」

明莉が運んできた掛け布団を片瀬さんにかける。

「何か私たちも仲直りできるように手助けできるといいね」

寝ている片瀬さんを明莉も心配そうに見つめている。

「そうだな…。
っていうか明莉、寝てる片瀬さんあんまり見るな!」

明莉の腕を引き腕の中に閉じ込める。

「片瀬さん寝ててもムカつくくらいいい男だし!

俺はプライベートな明莉を片瀬さんに見せたくないけど、プライベートな片瀬さんも明莉に見てほしくないんだよ!」

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