*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「明莉?明莉!」
不意に目の前から延びてきた手が、ぼんやりコーヒーカップを握っていた私の手に触れた。
「っ!ごめんなさい!
なんか疲れちゃってぼーっとしちゃった…」
無理矢理作った笑顔を蓮司に向けると、困ったような顔をした蓮司の瞳とぶつかった。
「…気にしてるよな…」
否定しようか一瞬悩んだがすぐに顔に出てしまう私の気持ちなんて蓮司にはいつもばればれだ。
素直に蓮司の言葉に頷いた。
「うん、気にしてる。
すごく…綺麗な人だね。
昔のこと気にしてヤキモチやいてもしかたないんだけど浜谷さんといい、さっきの女性もそうだけどみんな私と違って美人だよね…。
でもわかってるよ?
蓮司の奥さんは私だって。
だけどごめん。
せっかく誕生日のお祝いしてくれてるのに頭では理解できてても今は心がついていかなくて切り替えができないの」
「うん…。
逆だったら俺もたぶんイライラする。
今朝だって、片瀬さんにイラついてたもんな俺も」
「ふふっ、そうだったね」
表情が和らいだ私に、蓮司もほっとしたように口許が緩んだ。
不意に目の前から延びてきた手が、ぼんやりコーヒーカップを握っていた私の手に触れた。
「っ!ごめんなさい!
なんか疲れちゃってぼーっとしちゃった…」
無理矢理作った笑顔を蓮司に向けると、困ったような顔をした蓮司の瞳とぶつかった。
「…気にしてるよな…」
否定しようか一瞬悩んだがすぐに顔に出てしまう私の気持ちなんて蓮司にはいつもばればれだ。
素直に蓮司の言葉に頷いた。
「うん、気にしてる。
すごく…綺麗な人だね。
昔のこと気にしてヤキモチやいてもしかたないんだけど浜谷さんといい、さっきの女性もそうだけどみんな私と違って美人だよね…。
でもわかってるよ?
蓮司の奥さんは私だって。
だけどごめん。
せっかく誕生日のお祝いしてくれてるのに頭では理解できてても今は心がついていかなくて切り替えができないの」
「うん…。
逆だったら俺もたぶんイライラする。
今朝だって、片瀬さんにイラついてたもんな俺も」
「ふふっ、そうだったね」
表情が和らいだ私に、蓮司もほっとしたように口許が緩んだ。