*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「うっっ……」

こみ上げてくる吐き気に、せっかく食べた夕飯をトイレですべて嘔吐してしまった。

胃がすべてからになってもなお吐き気はおさまらない。

『言葉ではもちろん…身体でも愛情表現が激しいわよね』

彼女の言葉が脳内で何度もリピートしだしたのは、帰宅してから一緒にお風呂に入り、ベットで甘く愛されはじめてすぐだった。

「明莉…愛してる…」

熱のこもった瞳で見つめられ、唇が深く重ねられて大きな手が身体をなぞりはじめたとき…

私はたまらず蓮司を押しやりトイレにかけこんだ。

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