*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
うん…。

あのドレスは着たくなかった。

彼女に一緒に選んでもらい『似合ってる』と言われたものを着たくなかった。

「ありがとう」

もう一度抱きついて蓮司の温もりを全身でかんじた。


…それでも…

私は…

あの時彼女に言われた言葉を蓮司に言うことはできなかくて…

この苦しくて辛い気持ちをさらけ出せずに…


黙って言いたいことを飲み込んだ。

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