*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「ありがとう、浜谷さん。
でも私が出ていかなくても蓮司がうまくやり過ごすと思うから…」
困り顔の私を浜谷さんはキッと睨み付けた。
「何のんきなこと言ってるんですか!
今度皆で会おうなんて連絡先交換してたんですよ!?
そんなの嘘に決まってるじゃないですか!
絶対あれは二人で会うつもりです!
さりげなくベタベタあちこち触ってるし」
私の胃がまたキリキリと痛みはじめた。
たぶん…今来ているのはこの間式場で会った女性だろう。
黙って私たちの話を聞いていた岡田さんが、クリアファイルに数枚の書類を挟み
「香田さん、この書類を今すぐ片瀬さんに渡して来てくれないか?」
と私に手渡した。
「で、奈乃花は少し落ち着いてから下に戻ろうな?」
と岡田さんに微笑まれて頭を撫でられると、急におとなしくなり小さく頷き頬を赤く染めた。
どうやらすっかり岡田さんが一方的に想いを寄せているわけではなく、浜谷さんの方も岡田さんを好いているようだ。
微笑ましい二人の様子を目の当たりにして少しだけ胃の痛みが和らいだような気がした。
でも私が出ていかなくても蓮司がうまくやり過ごすと思うから…」
困り顔の私を浜谷さんはキッと睨み付けた。
「何のんきなこと言ってるんですか!
今度皆で会おうなんて連絡先交換してたんですよ!?
そんなの嘘に決まってるじゃないですか!
絶対あれは二人で会うつもりです!
さりげなくベタベタあちこち触ってるし」
私の胃がまたキリキリと痛みはじめた。
たぶん…今来ているのはこの間式場で会った女性だろう。
黙って私たちの話を聞いていた岡田さんが、クリアファイルに数枚の書類を挟み
「香田さん、この書類を今すぐ片瀬さんに渡して来てくれないか?」
と私に手渡した。
「で、奈乃花は少し落ち着いてから下に戻ろうな?」
と岡田さんに微笑まれて頭を撫でられると、急におとなしくなり小さく頷き頬を赤く染めた。
どうやらすっかり岡田さんが一方的に想いを寄せているわけではなく、浜谷さんの方も岡田さんを好いているようだ。
微笑ましい二人の様子を目の当たりにして少しだけ胃の痛みが和らいだような気がした。