＊続＊不機嫌な彼と恋のマジックドライビング

男二人でツナギ姿で買い物かごを手にしている俺たちはスーパーの中で浮いていた。

「香田お前何作れるの？｣

「カレーとパスタと炒飯くらいかな…｣

「ふーん。じゃあ今夜はカレーな｣

そう言って材料をぽんぽんかごに入れていくと

「じゃあ、俺は今夜は帰らないから。
がんばって飯作れ｣

「はぁ！？｣

「自分でどうにかすんだろ？
いろいろ話聞いてやれ。

それに不安にもさせるな。

お前も嫌だったろ？

見てたんだろ？俺が明莉ちゃん抱き締めてたの。

今日のお前、元カノとおんなじくらい距離近すぎだ。

じゃあ夕飯宜しくな｣

「なんだよ…｣

思わず苦笑いした俺はやっぱりこの人には頭が上がらないしまるっきりかなわない。

会計を済ませると急いで帰宅して夕飯の準備に取りかかった。