*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「なぁ、片瀬さんばっかりに頼って俺は明莉にとってどんな存在なんだ?」

思わず力強く肩をつかんで正面から明莉を見下ろすと、怯えた目をした明莉が震えていた。


「ごめんっ」

すぐにつかんでいた手を離しそっと優しく抱き締めた。

いつもなら背中に回る明莉の手はそままだらりと下におろしたままで、いつもと違う明莉の様子にさらにイラついた俺は明莉の後頭部に手を回して乱暴に深く口付けた。
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