*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
恋愛ごっこのようなスタートを切った私は、私の中でまだきが熟していないのに入籍をしたことがだんだんと不安になっている。

だからと言って、蓮司との入籍を後悔しているわけではない。

ただ、同じくらいの比重で私たちは想いあっているとは思うけれど…

たぶん、未来へ向けて…

共に歩いていくスピードが少し…

蓮司のほうが早いのかもしれない…

恋人気分がぬけきれていない私と夫婦として歩いている蓮司。

だから、私は些細なことにヤキモチを妬いてしまうんだろう。

片瀬さんに思わず吐き出した醜い自分の気持ち。

「どんな姿見せたって、どんな気持ちをぶつけたってアイツはそのまんまの明莉ちゃんを全部受け止めてくれるよ?

俺に言ったことそのまま言えばいいんだよ」

泣いている私をふわりと抱き締めてきた片瀬さんが優しく背中をさする。

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