最強族の女総長は通り名を棄てて闘う
起きると皆が居なかった。
あまり動くなと言われたけどこんなに暇なのにじっとしてられない。
庭に出てキックボクシングを始めた。
殴りは自信があるけど蹴りは弱い。

藍「い゙ッ!」
洸「藍〜?あれ?藍、藍!どこだ藍!」

窓から見るとカーテンの向こうで焦りながら洸がキョロキョロしてる。

藍「洸、ここだ」

小さな声で呼ぶと走って出て来た。
あたしを抱き上げてリビングに戻ると包帯を変え始めた。
洸の手が少し震えてる。
上から手を重ねると止まった。

藍「ホントごめん。でも、消えないから」
洸「ハハ、俺も心配症だなぁ」

洸は何かを確かめる様にあたしの目を見つめて、抱き締めてくる。
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