最強族の女総長は通り名を棄てて闘う
つかの間、あたしの左脚の感覚が鈍り始めた。
これ以上は遊んでられない。
全員が一瞬で気付いてどんどん片付け始めた。
もちろんあたしも倒していく。
最後を倒したのと同時にあたしも座り込んだ。

藍「同時だったかな?」
翔「総長が後で」
藍「そうか」

肩を借りて立ち上がるとフラついた。

男「助けてくれてありがとう...寄って行かないか?丁度嫁が居るんだ」
藍「ッ!...勘が鋭い。そうさせてもらう」

翔平はあたしを見つめる。
オッドアイが痛む。
寒くないのに痛い。
爪を立てると翔平が抱き締めてくる。

藍「翔平、何して─」
翔「鼓動が速い」

あたしの首に手を当てて測り始めた。
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