最強族の女総長は通り名を棄てて闘う

エンジンをかけると先代も出てきた。
パソコンを持って場所を映す。

藍「...何でスーパーの裏？洸！急げ！」
翔「隣失礼」

長くなった髪を翔に頼んで高めに結んでもらった。
今更だけど特攻服の背中にあった通り名は刺繍だったから名を棄てた時に抜いた。
今背中にあるのはあたしの実名。

翔「藍、もし心が乱れるのが分かったら...先代の背中を見ろ」

運転席に居る洸の背中には『蘭』の文字が刺繍されたままになってる。
あたしが継いだ通り名は洸の背中に生きてる。

藍「...さぁ、どうかな」
翔「分かってるくせに」
洸「行くぞ、警察には大事になると連絡をした」

胸のざわめきを感じたが気付かないふりをした。