最強族の女総長は通り名を棄てて闘う

（洸side）
下から楽しそうな声が聞こえる。
俺はあの中に入るつもりは無い。
昔話のようだ。

皐「洸が絞った。あいつは寝ないで考える日もあった」
淳「ぶっ倒れたなぁ」
皐「あぁ。それで決まったのが“藍”だ。洸が藍に言った。「お前の名前は今日から藍だ」ってな」

俺はあの日の言葉をもう一度口にした。

皐「藍は嬉しそうに笑った。洸に抱き着いて自分の名前を叫んだ「藍だよ！」って」

藍が言った言葉を口にすると笑みが零れた。
その日から藍は子供らしく笑うようになった...のに、生みの親に藍が見つかった。
俺らが居ない時だった。
橋の下で見つけた時、藍は実の父に行為をされていた。
藍は気絶し嘔吐していた。