最強族の女総長は通り名を棄てて闘う
(洸side)
和真の胸倉から藍の手が離れた。
その瞬間藍の体が後ろに傾いた。

洸「藍!」
藍「んぃ゙」

俺が受け止めると顔を歪めた。

藍「ぁあ゙」
洸「藍。息を吐いて」
藍「フゥ...ぅ゙フゥ」

藍が吐く息を嗅ぐと薬物の匂いがした。

...?どうして薬物なんか。

兄「藍は...藍どうしたんだ?」

藍の父である俺の兄貴が涙ぐみながら聞く。
兄貴には心底腹が立っている。

洸「藍はヤクに当てられてる。藍に...藍に何をした!」
藍「こ...ぅ」
< 15 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop