最強族の女総長は通り名を棄てて闘う
東「やっと来たァ」

涙ぐんだ東が俺を見ると駆け寄ってきた。

洸「何だ、どうした」
東「藍ちゃん、僕らの声聞こえないの...目が泳いでて洸さんの名前とか僕らの名前、ずっと呼んでるの。声掛けてるのに反応しないから」

東の言う通り、今も名前を呼び続けてる。
俺は藍の隣に座った。

洸「藍、藍。俺らはここに居る」

手で藍の目を隠して呼んだ。

藍「ゲホゲホ、洸どこ...ぁず?...りゅ...と、しょう...へ?...ぃと...りょ...」
洸「ここに居る」

おかしくなってないだけ良かった。
まぁ、これには慣れてんのかもな。
実の両親にはヤクで殺されそうになってたしな。
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