最強族の女総長は通り名を棄てて闘う

知らなくていい事

洸の家に着くと安心したからか涙が流れる。
今まで泣いたことは無い。
仲間が倒れる事も無いし、誰か身内が死ぬことも無い。
感情が追い付かない、ただただ涙が流れるだけ。

藍「何で...」
東「藍ちゃん」
男「よう、洸」
洸「はぁ！？おまっ、藍！来い！」

見知らぬ男がソファに座っていた。
あたしの後ろに立っていた洸が焦っている。
それでも動けないあたしを洸は引き寄せた。

東「誰？先代じゃないね」
涼「...先代は俺が呼んだ。あと─」
？「遅くなったな」
？「...面倒いのが来てるんやな」
？「あんたの方がめんどくさいわよ...あいつは厄介ね」

最初の男の人は先代副総長 蓮（れん）さん。
次は先代幹部 京夜（きょうや）さん。
最後が先代幹部 皐月（さつき）さん。