最強族の女総長は通り名を棄てて闘う

皐「藍、アイツは藍の父親よ」
蓮「あくまでも産みのだ...育ては...俺らかな？」
藍「あたしの親...」

敵意は感じられ...。

あたしが一歩前に出ると3人が背中を向けて立った。
何でそんなに近付かせたがらないんだろう。

皐「洸、あんた言わなかったの！？」
洸「気付いたよ。藍が自分で気付いた」
京「ちゃうで、その事じゃない。ヤクのこと！」
洸「言ってない、言うわけないだろ。世の中には知らなくて良いことだってある！」
藍「...っせぇよ。先代だろうが何だろうが関係無い。うるせぇ、そんで...あいつはここに居ていい者じゃ無いな」

ゴチャゴチャと訳の分からない事を言うからイライラして前に立つ3人を無視し、男の胸ぐらを掴んだ。
そのまま軽く持ち上げると息を吹きかけられた。
薬物の匂いと煙草、酒の匂いがする。