最強族の女総長は通り名を棄てて闘う
(翔平side)
周りを考えずに殺されるよりはマシだ何て言う藍に思わず怒鳴ってしまった。
でもあんな藍は見てられなかった。
あいつを信じてない訳じゃ無いけど居なくなってしまいそうで怖かった。
通り名の重荷で狂った時もそうだ。
自殺しようとしたり、物を壊したり、俺ら全員を拒絶したり、何日も食わず飲まずだった。

皐「翔平、間違った事はしてない。藍は...気持ちも頭もいっぱいいっぱいなんだ」
京「でもあれは、早いうちにどうにかせんとアカンで。また狂うかもしれん」

京夜が座ると皐月が言った。

皐「ヤクのせいもあると思う。それから─」
洸「皐月、そこまでだ。その先は言うな」
翔「俺らは知っちゃいけないっちゅう事ですか」
洸「そうだったらどうする。藍を追い詰めてるのがお前らだったら?藍の話を聞かないで自分の意見ばっかり話すから!」

洸はデスクを殴ると俺の前まで来た。
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