最強族の女総長は通り名を棄てて闘う
男はよろけたが体勢を整えてナイフを出した。

東「辞めて!藍ちゃんを傷付けないで!」
男「じゃあ、お前が来るか?」
藍「東が頷いてもあたしが渡さない」

その言葉に怒ったのか男が藍を目掛けてナイフを振り下ろした。
避けきれずに左側を額から頬の辺りまで切られた。

藍「...へー」

垂れてきた自分の血を舐めるとニヤッと笑って開いている右目だけで瞬きをした。
再度開かれた透き通った青い右目はいつもの藍の目じゃなかった。
藍は開いた瞬間、凄い速さで男に殴りかかった。

藍「フ、ハハ!強いねぇ!いいじゃん!」
男「なんだコイツ!」

殴るのを楽しんでいる。
あの日の藍だ。
< 75 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop