最強族の女総長は通り名を棄てて闘う
その間もタオルで包んだ腕の傷口を抑える。

藍「ごめんなさい、ごめんなさい」
洸「皐月、翔が代わったら説明してくれ」
藍「ごめんなさい、ごめんなさい」
洸「大丈夫、藍。大丈夫だから」
藍「怒らないの?」
洸「あぁ、お前が死ななきゃいい」

抱き締めると藍の力が抜けた。
大量出血で気を失っている。
あぐらで座って足の上に藍を乗せて抱えた。
顔色が悪くなってきた。
2枚目のタオルも真っ赤だ。
掃除を終わらせた3人も戻って来ると息を飲んで動きが止まった。

翔「洸、藍は!あぁ、居たのか」
洸「翔頼む、藍をッ」
翔「任せろ、大丈夫だ...しかし随分と切ったな」

翔は苦笑して手当てを始めた。
いつもそうだ。
文句を言ってもしょうがないなと笑って手当をする。
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