最強族の女総長は通り名を棄てて闘う
翔は藍の前だと表情が柔らかくなる。

翔「はい、出来た。しばらくは安静だ...忠告はしたはずだぞ、今まで以上に気を配れと...俺にとっても大切な人だと。覚えておけ」
洸「悪かった」
翔「じゃあな、藍」

寝ている藍の頭を撫でると帰った。
あいつにとっても大切な人...やっぱり好きなんだ。

藍「...あれ、翔の匂いがする」

虚ろな目を泳がせて翔を探す。
帰った事を教えると少し残念そうな顔をした。

洸「どうした?」
藍「...縫われちゃったから...どうだったか聞きたかったのに」

言いながら包帯が巻かれた左腕を持ち上げる。
しばらく眺めていたが急に腕が下がった。
どうしたのかと思ったら寝ていた。
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