最強族の女総長は通り名を棄てて闘う
そっと自分の足の上からソファに寝転がらせて台所に戻る。

淳「大丈夫そうか?」
洸「...何とも言えない」
龍「こんなに沢山買って...藍?」
洸「寝てる。大丈夫だ」

確信はしてない。
俺が大丈夫だと信じたいだけだ。

蓮「総長、この様子だと起きねぇよ」
洸「俺はもう総長じゃない」
京「現役じゃなくても俺らからしたら総長は洸しかおらんで」

何を呑気な事言ってるんだ。
今そんな事言われても何とも思わない。
適当に返事をして飯を食わせる。
藍は起きる気配がない。
起こす必要もないからそっとしとく。
食べる気がしないから風呂に入った。
顔の包帯はいつ取れるだろうか。
目は開くようになるだろうか。
頭の中は藍の事でいっぱいだ。
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