蝶の親指。弦音は鳴る。
そして迎えた公開日。

部活を抜けて車で送ってもらう。

内心ドキドキしているとは言えないけど、

実際心臓はばくばくしている。

高校生はひとつ年が変わるだけなのに、世界が変わったように華やかで近づきづらい。

とっても、遠い世界なのよって言われてるみたい

門を通り抜け、進学実績自慢に放送部の学校紹介のビデオ。

体育館に集まった人たちは、そのあとにそれぞれ体験授業したり部活を見て回ったりする。

ほんとは運動部を見たかったけど、文化部の方に入ってしまったから、

たくさんの文化部の先輩方の部活を見て回る。

元中の人とも何人かあって、会釈したり難なく終わった。

私はこう見えてもピアノが弾けるから、少し吹奏楽部が気になり、あとで見に行こうと決めた。

実はこのあと、自由に部活を見て回れるのだ。

そう。その時間このときから始まった。

青春の1ページ目が
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