蝶の親指。弦音は鳴る。
身長の高い男の人がゆっくり時間をかけながら、
煙の立ち上る早さで打起す

矢尺の三分の一を押し開くように大三

十分に同じ引き具合で押しを入れながら、
口割がちょうどいい高さになるように引分け

伸びあいを意識しながら十分に会を保つ

そして、キレのよい離れ。

「よしっ!!」

恋をした。したいとおもった。もうそれ意外見つめられなくなった。

永遠に見ていられるくらいに虜になった。

弦音の音と中る音、応援の音、それ以外聞こえなくなった。
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