イクメン作家と恋心~完全版~(12/30大幅修正済み)

私とお風呂…?
睦月君が一緒に入りたがっている。
そう思うと何だか嬉しくなった。私も一緒に入りたい。

「じゃあ、お風呂に一緒に入ろうか?」

ニコッと微笑むとまたコクリと頷いてくれた。
フフッ……可愛い。
そして私は、泊まり一緒お風呂に入ることになった。
部屋に備え付けになっているお風呂を使う。
着替えは、無いのでバスローブを借りることに

「睦月君。お風呂気持ち良かったねぇ~。
先生。お先に失礼しました」

「あぁ、なら俺も入ってくるか」

先生は、そう言うとソファーに立ち上がり
脱衣場に向かった。せ、先生がお風呂に……。
何だか心臓がドキドキしてくる。
すると睦月君は、バスローブを引っ張ってくる。
ハッとする。いけない。
何かを考えてるのよ…私ったら恥ずかしい。

「な、何かな?睦月君」

慌てて睦月君の方を見るとドライヤーを差し出してきた。
あ、乾かして欲しいのね。

「はいはい。向こうのソファーで乾かそうね」

睦月君をソファーに連れて行きドライヤーで
髪を乾かした。サラサラの銀髪は、乾くと
みるみる内にはね上がった。
くせ毛な所まで先生そっくりね。
そう思うと何だか不思議な気分だ。
しばらくすると先生がお風呂から出てきた。

えぇっ……!?
私は、その姿に動揺を隠せなかった。
慌てて目線を逸らした。
だって、バスローブ姿なんだもん。

濡れた髪は、真っ直ぐになっていて
何だか男性なのに妖艶な色っぽさがある。
その上…バスローブだなんて私の心臓が持ちません。

「…どうした?耳まで真っ赤だぞ?お前」

「いえ、何でもありません。
あ、何か冷たい物をお持ちしますね!」

慌てて誤魔化すように立ち上がった。
が、しかし動揺して慌てたものでソファーの所にある
テーブルに足をぶつけてしまった。
い、痛い……。

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