イクメン作家と恋心~完全版~(12/30大幅修正済み)

それに腹を立てた拓馬君と言い争いになったとか
それは、また……凄い内容だわ。
低俗って言葉よく知っていたわよね?
これも父親の影響かしら?
考え込んでいたら拓馬君の怒鳴り声か聞こえてきた。

「はぁっ?何で俺が悪くねぇーのに
謝らないとならねぇーんだよ!?」

「拓馬。理由は、ともかく茉莉華ちゃんに
酷い事を言って泣かしたのは、事実なんだから
ちゃんと謝りなさい」

拓馬君のママは、厳しく注意する。

「だからアイツが先に睦月に酷い事を 
言ったからだし。それに性格ブスだから
性格ブスと言って何が悪い!?」

「拓馬!!」

「うぇ~ん。また言った~」

「うぜー女は、泣けば何でも許してくれると思うなよ!?」

少し半べそになりながら拓馬君は言い返した。
余計に茉莉華ちゃんを泣かしてしまった。
拓馬君のママは、さらに必死に頭を下げて謝罪する。
私は、それを見て唖然としていた。
これは、かなり凄い光景だった。
もともと睦月君と茉莉華ちゃんから起きた
出来事だったのに。いつの間にか
大変な事になってしまった。

どうしよう……私も謝りに行った方がいいのだろうか?
あ、でも……私部外者だし出て行ったら変かしら?
オロオロしながら悩んでいたら睦月君が
拓馬君達の所に向かって行ってしまう。

「睦月君!?」

慌てて止めようとするがすでに遅かった。
睦月君は、拓馬君と茉莉華ちゃんのそばまで行く。
すると茉莉華ちゃんの方を向くと頭を下げてきた。

「……ごめんなさい」

睦月君が自ら頭を下げて謝罪した。えっ!?
私や拓馬君のママは驚いた。
茉莉華ちゃんのママも困惑した表情をしていた。

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