イクメン作家と恋心~完全版~(12/30大幅修正済み)
「ねぇ、睦月君。あの絵って
レインボーピンクだったりする?」
レインボーレンジャーの1人。
レンジャーピンクは、女性だ!
なら、その関係のおもちゃが欲しいとか?
しかし首を横に振るう。えっ?違うの!?
するとおもちゃを置き向こうに行ってしまう。
「あ、待ってよ!?睦月君」
慌てて跡を追いかけると向かった先は、
雑貨コーナーだった。えっ?雑貨?
文房具がある所に向かうと睦月君は、
クレヨンを2個手に取ると私に差し出してきた。
「青と黒のクレヨン。もうすぐ無くなる」
「あ、うん。分かったわ」
私は、そう言うとクレヨンを受け取った。
なんだ、無くなりそうだったから欲しかっただけか。
レジに向かいクレヨンの代金を払うと
小さな袋に入れてくれた。
その袋を受け取り睦月君に渡した。
「はい。どーぞ」
「……ありがとう」
ボソッと言うとその袋を受け取った。
「さて出ようか?」
買ったことだし。するとコクりと頷く。
結局分からないままだった。
手を繋ぎながらお店を出ると睦月君が
「……プレゼント。これでいいよ」と言ってきた。
えっ!?プレゼント……これでいいって。
「こんな安いのなんて気にしなくてもいいのよ?
もっと高いのねだってくれてもいいのだから。
プレゼントだって、まだサンタさんから貰えるのだし」
焦りながら無茶苦茶な事を言った。そうしたら
「お姉ちゃん……無理しなくてもいいよ。
探すの大変でしょ?」と言うではないか。